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『子どもを輝かせる10のお話』 ~日野原重明~ [日野原重明]

 
 私自身のころを振り返ってみますと、幼い頃からの体験、とくに美術的、文化的体験が、現在の自分に
 ほんとうに大きな意味をもたらしていると感じます。私の世代が経験し感じ考えてきたことを、
 子どもたちに伝えていかなければいけない、と痛感しています。 

著者のプロフィールです。

 日野原重明(ひのはら しげあき)
 1911年山口県に生まれる。京都大学医学部卒業後、同大学院修了。
 41年聖路加国際病院に内科医として赴任。51年米国エモリー大学に留学。
 73年、ライフ・プランニング・センター創設。長年の医療活動や、医学教育、
 看護教育に貢献したことが認められ、2005年に文化勲章受章。
 現在、聖路加国際病院理事長・名誉院長。著者に「生きかた上手」「私の幸福論」
 「十歳のきみへ - 九十五歳のわたしから」ほか多数。



子どもを輝かせる10のお話

子どもを輝かせる10のお話

  • 作者: 日野原 重明
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2007/11/30
  • メディア: 単行本



生きかた上手

生きかた上手

  • 作者: 日野原 重明
  • 出版社/メーカー: ユーリーグ
  • 発売日: 2001/12
  • メディア: 単行本



私の幸福論―「しあわせ」を感じる生き方

私の幸福論―「しあわせ」を感じる生き方

  • 作者: 日野原 重明
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2005/10
  • メディア: 単行本



十歳のきみへ―九十五歳のわたしから

十歳のきみへ―九十五歳のわたしから

  • 作者: 日野原 重明
  • 出版社/メーカー: 冨山房インターナショナル
  • 発売日: 2006/04
  • メディア: 単行本



 本文は全部で10個のメッセージに分かれています。その中から一つご紹介します。




 子どもたちに「いのちの時間」を伝える大切さ

 ある集団、もしくは国の文化レベルは、人間のいのちをどの程度高く評価しているか、ということから
 測ることができます。思想や、芸術や、科学を創造し発展させるための基本であるいのちを、いかに健やかに
 保つことができるようになっているかが、非常に大切なのです。

 しかし、昨今世間をにぎわせているような、お金もうけに走るあまり、人として何が大切か、ということを
 かえりみない企業のありかたや、子どもたちへの虐待や殺人などの、思わず耳を疑うようなニュース・・・
 これらを聞くにつれ、この国の文化はどうなってしまったのだろう、と思わずにはいられません。

 そして、こうした風潮の根底にあるものこそが、いのちを軽んじる精神性であることを痛感します。  このような現状に至った原因は、現在の日本では、幼少期に「いのちとはなにか?」という問いかけについて
 考える機会が非常に少ないからだと思います。

 いま、日本は表面的には平和ですし、また核家族化が進むなかで、身近な人の死に直面する機会が
 少ないことも、一因といえるかもしれません。先にもお話しましたが、私は日本全国、北から南まで
 できるだけたくさんの小学校で、「君たちのいのちってなんだろう?」と問いかける授業を積極的に
 おこなってきました。

 具体的に説明しますと、まずたくさんの果物を前に置いて、「君たちの心臓はどれくらいの大きさだと思う?」と
 聞きます。だいたいの子は、リンゴなどを手に取りますので、「違うよ、君の身体を動かす心臓は、このレモン
 くらいの大きさなんだよ」と説明します。
 そうすると、とてもびっくりした顔をします。こんな小さなものが自分のいのちを支えているのか、と思うのです。

   続けて聞きます。「じゃあ、このレモンくらいの心臓に支えられている君のいのちって、どこにあるんだろう?」
 そうすると、みんな一所懸命考えます。そしていろいろな答えを出すのですが、いまいちピンときていない。
 そこで私はこう答えます。「いのちというのはね、目に見えないんだよ。いのちは君がこの世で使うことの
 できる時間なんだよ」と。そうすると、さすがに子どもというのは直観力が鋭いですね、ハッとしてとても合点が
 いった顔をします。

 その答えを出したうえで、彼らに一日をどう過ごしているか、円グラフを描かせます。そうすると、
 大切な『いのちの時間』をいかに他の人のために使っていないかということに気がつくようです。
 ですから、それではダメなんだよ、と諭します。「家の手伝いでも、地域の公共施設の掃除でも良い。
 君の『いのちの時間』を他のいのちのためにも使わなければいけないよ。人はそうやって、お互いの
 『いのちの時間』を分け合って生きていくものなんだよ。」

   この授業を受けたあとで、子どもたちから「先生、僕はあのあと、こういう風に自分の『いのちの時間』を
 使うことにしました。」という主旨の手紙をもらうことも多いのです。こういう手紙を読みながら、子どもたちが
 いのちについて考える時間を持ってくれて良かった、と私は嬉しく思うのです。

 (後略)





 日野原先生は現在96歳です。しかも94歳になってから詩を書き始めたりしています。
 とても精力的に、そして有意義に『いのちの時間』を使っていると感心します。
 私自身も大切な『いのちの時間』のほとんどを、自分の為にだけ使っている気がします・・・。
 ボランティアと言うと少し照れがあるかもしれませんが、自分の親戚や家族、友人の為に少しでも、
 大切な『いのちの時間』を使わなければいけないな~ そう自覚しました。

 その他に、日本の伝統文化に子供たちを触れさせるとか、老人とふれあい一緒に学ぶこと、自然とのふれあい、
 素敵な絵画を鑑賞することが子供を輝かせる育て方であると記述されています。でも、それらの根本にあるのは、
 『いのちの時間』について考えることなんですね~。以前の記事の金森先生もやはりいのちに関する授業を
 行っています。これからの教育、子育て、コーチングについても然りです。なによりもいのちの大切さ、また、
 その与えられた『いのちの時間』をいかに有意義に使っていくのかが大切だと思います。











タグ:教育
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