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『寄る辺なき時代の希望』 ~田口ランディ~ [田口ランディ]

「人は必ず死んでしまうのに、なぜ生きるのか」 そんな読者のメールから、すべてが始まった。
一筋の光明を求めて、さすらいの旅路に出た「私」が掴んだものとは。著者渾身のノンフィクション!


寄る辺なき時代の希望―人は死ぬのになぜ生きるのか

寄る辺なき時代の希望―人は死ぬのになぜ生きるのか

  • 作者: 田口 ランディ
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本



<著書のプロフィール>

 田口ランディ(たぐちらんでぃ)
 1959年東京生まれ。作家・エッセイスト。人間の心の問題をテーマに幅広く執筆活動を展開。
 代表作に「コンセント」「アンテナ」「モザイク」。2001年に「できればムカつかずに生きたい」で
 第一回婦人公論文芸賞を受賞。近著に「ドリームタイム」「ひかりのメリーゴーランド」「鳥はみずからの
 力では飛べない」「世界に抱かれるために」「水の巡礼」「被爆のマリア」


キュア cure

キュア cure

  • 作者: 田口ランディ
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2008/01/11
  • メディア: 単行本



生きててもいいかしら?―生と死をめぐる対話

生きててもいいかしら?―生と死をめぐる対話

  • 作者: 田口 ランディ
  • 出版社/メーカー: 東京書籍
  • 発売日: 2008/06
  • メディア: 単行本



被爆のマリア

被爆のマリア

  • 作者: 田口 ランディ
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/05
  • メディア: 単行本



<この本との出会い>

 読書のすすめのメルマガで紹介されてました。 ありがとうございます。





<本文の紹介>

 「ランディさん。どうせ死ぬんじゃないですか。人間はいつか死ぬのです。
 それなのに生きる意味ってあるんですか?
 一生懸命に生きてもいつかは死ぬんです。病気で死んでも、自殺で死んでも、しょせん死ぬのだから、
 どういう方法で死のうと同じじゃないですか」
 唸ってしまいました。確かに、人はいつか死ぬ、だとしたら、死ぬのになぜ生きるのか。人は死ぬために
 生きるのか。これはえらく難しい問題で、実はそう言われると私にも答えがよくわかりませんでした。
 しょせん死ぬのなら、どう死んでも同じではないか。死ぬことに変わりはない。早いか遅いかの違いだけだ。
 だったら、苦しんで生き続けるよりも、とっと死んでしまったほうが楽ではないか。
 そうかもしれんな、と納得しては元も子もありませんが、人が必ず死ぬのはまごうかたなき真実。
 物理的に確定している未来です。
 「人間はいつか死ぬのに、生きる意味はあるのか?」
 この問いには、いま私が使っているこの文法ではうまく答えることができませんでした。
 「人は、なぜ、生きるのか?」という問いに対する答えは、主語と述語を組み合わせて出来上がる標準語の
 説明文では答えることが出来ない。何度も繰り返し自分のなかで試みてきたけれど、どう言葉を繋ぎ
 合わせてみても、どんぴしゃの答えは出なかった。あるいは、問いそのものが間違っているのでしょうか。
 問いは常に答えを内包していると聞いたことがあります。
 「人はなぜ生きるのか?」という問いには、すでに「どうせ死ぬのに」という「死」があらかじめ含まれている
 ように、私には感じられる。この問いが歪んでいるから答えが出ないのだろうか。
 だったら、どうすればいい・・・・・・。

 頭を抱えて悩んでいたら「困ったときには旅に出なさい」と教えてくれた人がいました。
 あなたは頭で考えすぎです。もっと諸国漫遊して、ぶらぶらしたらどうですか。
 肝心なのは、答えを出そうとしないことです。

 それで私はあてのない旅に出ました。
 この本はそんな旅の記録です。





 こんな感じで文頭は始まります。ランディさんの旅は、介護のグループホーム、福祉国家のスウェーデン、
 北海道浦河にある「浦河べてるの家」、チェルノブイリ原発事故のベラルーシ、水俣病の熊本不知火海、
 北海道のアイヌ文化、沖縄の宮古島、鹿児島県屋久島、能登半島の縄文真脇遺跡、青森県の恐山・・・
 これらの旅を続けランディさんなりの、「生きる意味」が記述されています。 ランディさん自信も壮絶な
 人生を経験しています。父の暴力、兄のひきこもり、そして餓死、母のうつ病、そして植物人間・・・
 それと相反するように、バブル時代の波に踊らされていたランディさんの経験・・・。
 ともすれば、重いテーマになりそうなこれらの題材ですが、ランディさんはドライにいやごく普通の人と
 同じように感じて書いています。その中でも、浦河のべてるの家での経験は、素敵なことだったみたいです。
 「浦河のべてるの家」というのは、精神障害をかかえた人たちの有限会社・社会福祉法人で、北海道の
 浦河町で共同作業所、共同住居、通所授産所、グループホームなどを運営しています。
 なによりも、興味が沸いたのは、べてるのキャッチフレーズです。「弱さを絆に」「三度の飯よりミーティング」
 「昆布も売ります、ビョーキも売ります」「安心してさぼれる会社づくり」「精神病で町づくり」など、ダジャレの
 ようですが、年商1億を稼ぎ出しているそうです。ここの人々の考え方は、とても素敵で、ある意味これも
 ありかな~と思いました。ちょっと厚めで読み応えがありそうですが、後半には生きる意味を感じる事が
 きっとできるはずです。日本の昔からの伝統も、アメリカインディアンの伝統や考え方も、基本は同じような
 気がしますね。やはり大自然とベースに生きるということなのではないでしょうか。
 それでは。



べてるの家の「非」援助論―そのままでいいと思えるための25章 (シリーズ・ケアをひらく)

べてるの家の「非」援助論―そのままでいいと思えるための25章 (シリーズ・ケアをひらく)

  • 作者: 浦河べてるの家
  • 出版社/メーカー: 医学書院
  • 発売日: 2002/05
  • メディア: 単行本



べてるの家の「当事者研究」 (シリーズケアをひらく)

べてるの家の「当事者研究」 (シリーズケアをひらく)

  • 作者: 浦河べてるの家
  • 出版社/メーカー: 医学書院
  • 発売日: 2005/02
  • メディア: 単行本



タグ:教育
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