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『人生という名の手紙』 ~ダニエル・ゴットリーブ~ [ダニエル・ゴットリーブ]

すべての章は、私の孫サムに宛てた手紙になっている。
いくつかはわたし自身の物語であり、ほとんどは、わたしが多くの人びとから学んだ話だ。
そしてどれも、「人間であるとは、どういうことなのか」についての話である。


人生という名の先生

人生という名の先生

  • 作者: ダニエル・ゴットリーブ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/05/13
  • メディア: 単行本



<著者のご紹介>
 ダニエル・ゴットリーブ(Daniel Gottlieb)
 精神分析医。家族療法士。
 フィラデルフィアWWHYYラジオの「ヴォイス・イン・ザ・ファミリー」の司会者。
 フィラデルフィア・インクワイアラー紙のコラムニスト。
 30代で交通事故のために頸椎を損傷し、四肢麻痺となる。
 障害をもつ人、精神医学の専門家、コラムニスト、そして家族を愛する一人の男という多様な
 視点から得られた人生の深い洞察は、真理をつくとともにユーモアにあふれ、多くの支持を
 集めている。二人の娘をもつ父親であり、本書に登場するサムは、著者が53歳のときに
 生まれたたった一人の孫息子である。



<この本との出会い>
 新刊JPのPodCastで紹介されておりました。 ご紹介ありがとうございます。






<本文からご紹介>

 生まれてきた君の仕事


 子どもに「根っこ」と「翼」を与える


 サムへ

 君と君の両親には「仕事」がある。
 まず、すこし時間を取って両親の仕事について話し、それから君の仕事について話をしよう。
 君の両親の仕事は、君を精一杯、愛すること。
 子どもを守ること、子どもを理解しようと努力すること、子どもの笑い声を楽しむこと。
 私が願っているのは、ふたりが君に「根っこ」と「翼」を与えることだ。
 根っこを与えられれば君は安心し、愛されている感じ、心強さを感じる。ふたりが君という人間を
 心から理解したがっていることがわかるだろう。
 そして、翼を与えられれば、君はあらゆることを自由に考え、自分の心の世界と、自分の外にある
 世界を自由に探検することができるだろう。

 次に、わたしが君の仕事だと考えていることを話すことにしよう。
 サム、子どもが生まれる前のことを伝える、ユダヤのすばらしい教えがある。
 神は子どもに、人生に必要な知識と知恵を残らず教え込む。
 そして、神が自分の人差し指を子どもの唇に当てて「シーッ」と言うと、その瞬間に、神と子どもの
 間に契約が結ばれるんだ。人の上唇にくぼみがあるのは、その時についた神の指紋なんだよ。
 けれども、その清らかさと知恵も、やがてむしばまれていく。
 子どもたちには人とのやり取りや経験を通して、成長していくからだ。
 人生が子どもたちを、別のものに変えていくんだよ。

 数年前、強いイタリア訛のある中年男性が、我が家の窓の修理にやって来たことがある。
 しばらく話をしていてわかったのだが、その男性は並外れて頭の回転が速く、優れた洞察力を
 もっているようだった。わたしは彼のことがもっと知りたくなった。
 おまけに、自分はユダヤ教徒だと言うので、わたしはますます興味をもった。イタリア系で
 ユダヤ教徒の男性には、それまで会ったことがなかったからね。
 話を聞いてみると男性はローマの出身だった。若い頃はユダヤ教の宗教的指導者、ラビになりたい
 と考えていたという。彼は考え込むようにポツリと言った。
 「人生っておもしろいもんだよ」
 彼は空を仰いだ。
 「俺はローマでラビになろうと思っていたのに、今、こうしてアメリカのニュージャージーで窓を
 直してるとはね」
 しばらく間をおいてから、彼はさらにこうつづけた。
 「人間は四角く生まれて、丸くなって死んでいくんだろうね」
 サム、わたしはね、それを聞いた時に、こんなことを思いついた。
 人は人生という航海の中でもまれるにつれて、角がとれてくるものだがそれは良いことなんだ。
 誰もがみな、その新しいかたちに驚きながらも、やがてはそれに満足し受け入れていくのだから。
 人生の海で、人は生まれつきもっていた、すばらしい知恵のいくつかを失うこともある。けれども、
 その知恵をもっていたという証拠は、人のなかに、鼻のすぐ下に残っている。
 つまり、これが君の仕事なんだよ。
 自分の直観を信じ、神との契約を思い出し、生まれる前からもっていた知恵を取り戻すこと。
 どうか君に与えられた大切な仕事を、覚えておいてほしい。

 愛を込めて ――― おじいちゃんより






 この本にはいろいろと考えさせられます。 背景を説明すると、著者のダニエルさんは、30代の頃に
 交通事故にあい四肢麻痺となります。しかしその後も精神分析医として活動を続け、20年にもなります。
 そんなダニエルさんに初めての孫ができます。しかしその孫は、自閉症であることが解ったのです。
 そんな孫に、ダニエルさんは、手紙を書くことを決意します。孫のサムに、ダニエルさんがどんなに、
 サムの事を愛していたか、サムの為に何か出来ることはないか、この本を読む人が少しでも、
 何かを感じ、サムや障害を持つ人が過ごしやすい世界を作ってくれないかという思いで書いたそうです。
 本文から紹介したのは、”生まれてきた君の仕事”です。まさしく、人間は四角く生まれ、丸くなって
 死んでいくんですね~、そう思いました。どうもこの真理を意識しておかないと、いつまでも四角いままの
 人が世の中にはあふれてますね~。年齢を重ねると確かに人は丸くなると思いますが、もっと丸くなること
 を意識して生活していかないと寂しい世の中になってしまうのではないでしょうか。
 ささいなことに腹を立てたり、どうでもいいところで譲れない心が出てきたり、まだまだ私自身も丸くなる
 努力が必要ですね~。 そんな思いを忘れかけると、この様にそれにあった本に出会うもんなんですね。
 まさしくシンクロニシティーですね。この本との出会いを大切に、丸くなって死んでいけるように、日々
 よく考え、生きて行きたいと思います。その他にも、まさしく人間であるとは、どういうことなのかに
 ついて解り易く書かれています。その解り易さが孫サムに向けての愛なんですね~。 





タグ:教育
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