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『ドラッカー 時代を超える言葉』 ~上田惇生~ [上田惇生]

 洞察力を鍛える160の英知

 成果のあげ方、マネジメント、社会の変化・・・
 もし、ドラッカーが生きていれば、聞いてみたい数々のテーマ。
 今起きていること、これから起こりうることを、ドラッカーの「目」を通して読み解く。

 今、ドラッカーなら 何と言うだろうか?


ドラッカー 時代を超える言葉―洞察力を鍛える160の英知

ドラッカー 時代を超える言葉―洞察力を鍛える160の英知

  • 作者: 上田 惇生
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2009/10/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



<著者のご紹介>
 上田惇生(うえだ あつお)
 ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。
 1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学。
 64年慶応義塾大学経済学部卒。
 経団連会長秘書、国際経済部次長、広報部長、(財)経済広報センター常務理事、
 ものつくり大学教授を経て、現職。
 現代社会についての最高哲人、マネジメントの発明者とされるピーター・F・ドラッカー教授の
 主要著作のすべてを翻訳。「はじめて読むドラッカー・シリーズ」四部作、
 「ドラッカー名言集」四部作を編集。
 著書に「ドラッカー入門―万人のための帝王学を求めて」がある。
 ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。
 2003年4月より経済誌『週刊ダイヤモンド』にて「経営学の巨人の名言・至言―3分間ドラッカー」を
 長期連載中。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org/)代表。


<この本との出会い
 新刊ラジオのPodcustingの2009/11/19号でご紹介されておりました。
 新刊ラジオでの記事はこちらです → 新刊ラジオ第977回へ





<本文からのご紹介>

 15 上司に成果をあげさせよ
 「現実は企業ドラマとは違う。部下が無能な上司を倒し、乗り越えて地位を得るなどということは
 起こらない。上司が昇進できなければ、部下はその上司の後ろで立ち往生するだけである」

 ドラッカーは、いかにして機能する社会をつくり、組織に成果をあげさせ、一人ひとりの人間に
 自己実現させるかを考えた。すべて、社会的存在としての人間の幸せのためである。
 そのドラッカーが、上司のマネジメントの仕方を教える。なぜと問うならば、あなたが上司に
 成果をあげさせることが、組織に成果をあげさせ、全人類の福祉に貢献させるからだと答える。
 上司にいかに対処するかに悩まない者はいない。大勢の人が教えてもらいたがっている。
 ドラッカーの答えは簡単である。仕事で成果をあげている者ならば、皆知っているはずだという。
 つまり、上司の強みを生かすことである。
 それが、部下自身が成果をあげる鍵でもあるという。「昇進していく上司の部下になることが、
 成果をあげるためのベストの方法である」
 しかし、念には念を入れなければならない。上司が成果をあげるためには、自分が行っている
 ことのうち、何が役に立ち、何が邪魔になっているのかを直接本人に聞かなければならない。
 だが、上司を改造し、経営学の教科書に書いてある理想的な上司のモデルに仕立て上げよう
 などと考えてはならない。あるがままの上司が、個性ある人間として存分に仕事ができるように
 することが部下たる者の務めである。
 もう一つ務めがある。上司を不意打ちから守ることである。「ビジネスの世界にうれしい不意打ちは
 なく。責任のあることについて不意打ちをされることは、恥をかかされ、傷つけられることになる」
 からである。
 「上司をマネジメントすることが重要であると認識している者が、あまりに少ない。困ったことには、
 上司をマネジメントできることを知っている者もあまりいない。上司についてこぼしはしても、
 彼らをマネジメントしようと試みる者はさらにいない。しかし、上司のマネジメントはかなり容易で
 ある。部下のマネジメントよりもはるかに容易である」



 61 不況期こそ好機
 「技術が変化していることは、誰もが知っている。市場がグローバルになったことや、労働力や
 人口の構造が変化していることも知っている。しかし、流通チャネルが変化していることについては
 まだ認識が甘い」

 あらゆる組織が、世のため人のために存在する。すべて組織は、世の中や人が必要とするものを
 生み出し、届ける。だからドラッカーは、組織としての企業の目的は顧客の創造だという。
 実は、この当然のことが当然でなくなるのが好況期であり、バブル期である。あえて世のため
 人のためを考えずとも、流れに乗ることによって事業が成り立つ。だから不祥事も起こる。
 世のため人のためでもないビジネスモデルまで生まれる。目的が顧客でなくなり利益になってしまう。
 ところが、不況期になれば原点に帰らざるをえない。わが社のミッションは何か、顧客は誰か、
 顧客にとっての価値は何かを根本から考えなければならない。そしてそのとき、市場の構造と
 流通チャネルが急激に変化しつつあることに愕然とする。愕然とすれば不幸中の幸いである。
 多くの場合は手遅れになるまで気がつかない。
 ドラッカーは、盲点は流通チャネルの変化にあるという。役員室で報告を待っていたのでは、
 変化はわからない。自ら出かけていって体感しなければならない。歴史に名を残す経営者は皆、
 外をほっつき歩いていた。
 80年前に、GMを世界一のモノづくり企業に育てたアルフレッド・スローンは、数か月に一度は
 一週間ほどディーラーめぐりをし、セールスマンの真似事をしていた。マクドナルドを生んだ
 レイ・クロックも、町へ出ては自分の店を外から見ていた。
 不況期こそ、顧客に会い、教えを請う好機である。

 「私がトップ経営者たちに対して、歩き回ること、すなわち役員室を出て部下の所で話をすべき
 ことを助言してからすでに久しい。しかし、今ではそれは間違った助言になってしまった。
 社内ばかりを歩き回れば、間違った安心感に陥る。知らされることは部下が知らせようとした
 ものにすぎないにもかかわらず、情報を手にしているものと思い込む。今では外を歩き回れが
 正しい助言である。」






 新刊ラジオの矢島さんが、ドラッカー入門としてはおススメとのコメントをされていましたので、
 軽い気持ちで読み始めてみました・・・。すごいですドラッカー!そして上田先生!
 自己啓発の原点は「原因と結果の法則」であれば、まさにマネジメント、コーチングの原点は
 このドラッカーなのではないでしょうか!?
 この本は、ドラッカーに関する著書24冊から、その時にあった言葉を選りすぐり『週刊ダイヤモンド』に
 「経営学の巨人の名言・至言―3分間ドラッカー」として6年間掲載された内容をもとに書籍
 された本です。
 本文からは2つ紹介してみましたがいかがでしょうか?
 一つ目は、”上司に成果をあげさせよ”です。これは以前日本メンタルヘルス協会の衛藤先生の
 コラムだったと思いますが、そこで似たような内容の記事を読んで、とても感銘を受けたのを
 憶えています。私自身もこの上司マネジメントを実践することにより、とても自分が成長できたと
 思っております。上が悪いとか文句を言っても、所詮は何も変わらない、自分が変わり上司を
 マネージメントする、つまり、コーチングでいうところの、他人は変えられない、変えることが
 できるのは自分自身であるに通じることだと思いませんか?    
 上司マネジメントと言えば、ただ単純にご機嫌とりと聞こえるかもしれませんが、ご機嫌とりでは
 上司は育ちませんし、上司の成果とはならないです。ちゃんと状況や経緯を説明して、上司自身を
 成長させることが何より重要なマネジメントなのではないでしょうか。
 ここは是非とも皆さまにも実践していって欲しいですね。
 もう一つは、”不況期こそ好機”です。好景気では顧客のことを見なくても売れていて、不景気の時
 こそ顧客を向くチャンスであるとの記述ですが、今この不景気で様々な企業はどうなのでしょうか?
 本来向く方向を間違えて、社内に目を向け、経費削減やリストラに走っている経営者が多く見かけられる
 状況なのではないでしょうか? 不景気こそチャンスだと言う人がいますが、何がチャンスなのか
 具体的に説明している人は少ないと思われます。まさに、不景気だからこそ、顧客が何を求めて
 いるのかを真剣に考え直すチャンスなのですね。
 その他にもとても素晴らしい内容が盛りだくさんです。企業経営者や管理職の方々には必読の
 一冊なのではないでしょうか。私ももう一冊ドラッカーの著書に挑戦したいと思っております。









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