So-net無料ブログ作成
検索選択
「フリー」 ブログトップ
前の10件 | -

2010年のおススメ本5冊 [「フリー」]


 新年あけましておめでとうございます。
 昨年は大変お世話になりました。
 今年もよろしくお願いいたします。


 さて、2010年を振りかってみると、『成功学キャラ教授』から始まり、
 延べ55回のご紹介を行いました。去年の89回更新に比べると
 少しペースが落ちております。読んだ本の数は去年以上なのですが、
 今年は小説の割合が圧倒的に増えたので、ブログでの紹介件数が
 減った訳ですね。その小説なのですが、特に、大鐘稔彦さんと海堂尊さんには
 まさしくハマりました。
 海堂シリーズは、文庫化された本はすべて読破。
 大鐘作品は『孤高のメス』シリーズはすべて読破です。
 どちらも医療関係の作品なのですが、出来る医師中心の海堂作品に
 くらべて、ダメな医師が多数登場する大鐘作品の違いを楽しみながら
 読んでおります。海堂シリーズの次の文庫化を心待ちにしております。

 今年公開した記事のアクセスランキングは、2010年4月11日の『もしドラ』が
 圧倒的に1位を取得しております。2010年最も売れた本らしいので、アクセスランキングが
 上位に位置するのもうなずけますね。第2位は長谷川和廣の『社長のノート』です。
 2000社以上の赤字会社を黒字化した人と言うと、辣腕社長の本と思いきや、
 実に基本的な事を優しく表現しているとても素敵な本です。
 第3位が井形慶子さんの『老朽マンションの奇跡』です。
 この本は一見すると、コーチングにはあまり関係が無い気がしますが、
 高い家賃を払い、都心に住む若者に対して、こんな考え方もあるんだよという、
 別の意味でのコーチングであると思い掲載してみました。私の周りでは結構反響が大きく、
 密かなヒット作品です。第4位が『スヌーピーの大好きって手をつないで歩くこと』です。
 ブックディレクターの幅允孝さんがご紹介していたので興味がわき購入した本です。
 何より谷川俊太郎さんの訳がとても素敵な印象があります。
 振り返ると、やはり素敵な本はアクセスは多くなるんだな~と思います。
 今でも林覚乗和尚の記事は私のブログでは常に上位を占めていますからね~。
 始めて訪問した方は、是非とも人気記事ランキングの上位の記事を参照して行って下さい。

dokusume2.jpg

 また、先日ついに、「読書のすすめ」を訪問致しました。
 残念ながら清水店長は不在でしたが、その個性的な品揃えに少し興奮してしまいました。
 あまり時間がなく、じっくり見ることはできませんでしたが、とても良い刺激になりました。
 やはり、Amazon等で探してもある程度までしか幅は広がりませんが、実際素敵な本屋に
 訪れることにより、新たな発見にめぐり合うことが出来るんですね~。
 これからも時間があれば定期的に訪問したいと思います。
 次こそは、清水店長を会い、出来れば一杯飲んでみたいですね。

 ※ちなみに購入した本は・・・
 『小さいつが消えた日』 『父親が息子に伝える17の大切なこと』
 『ササッとわかるいろはかるたの「江戸しぐさ」』 『おかげおじさん』 です。

 さて、去年心に残った5冊と言うと、
 中村文昭さんの『お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!』
 井形慶子さんの『老朽マンションの奇跡』では、
 岩崎夏海さんの『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』
 藤田晋さんの『藤田晋の仕事学』
 佐藤剛史さんの『すごい弁当力』ですね。
 ストレートなコーチングの本ではないのですが、とても自分自身幅が広くなった気がします。
 2010年も、いろいろな種類の本を読み、出来る限りブログ更新を増やして行きたいと思いますので
 これからもよろしくお願い致します。


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:

『トニー流幸せを栽培する方法』 ~トニー・ラズロ~ [「フリー」]


 世界の言葉や文化から
 「知恵」を授かり幸せになる!


 言語マニアのトニーによる、初の書き下ろしエッセイを文庫化。
 オリジナルの幸せの秘訣と哲学を、深くやさしく語っていく。
 イラスト満載のエッセイ集。
 「幸せ」って、ひとりひとりが大事に育てていくものらしい。
 水をやったり陽に当てたり、肥料を工夫してみたり…。
 トニーが世界の言語や文化から学び、今まで大切にしてきた知恵や
 考え方を、「幸せへの道しるべ」として紹介する。



トニー流 幸せを栽培する方法 (ソフトバンク文庫 ラ 4-1)

トニー流 幸せを栽培する方法 (ソフトバンク文庫 ラ 4-1)

  • 作者: トニー・ラズロ
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2010/03/19
  • メディア: 文庫



<著者のプロフィール>
 トニー・ラズロ(Tony Laszio)
 ハンガリー人の父とイタリア人の母の間に生まれ、
 米国に育つ。自他ともに認める語学好き。
 1985年より日本を拠点とするライター。
 英語日本語で文章を書く傍ら、1994年から多文化共生を
 研究するNGO「一緒企画(ISSHO)」を運営

 小栗左多里(おぐり さおり)
 1966年12月10日 岐阜県関市生まれ。
 1995年集英社月刊少女漫画誌「コーラス」にて、
 「空に真赤なモノレール」でデビュー。
 お寿司とイタリアンが好きなんだけど、
 最近、麺類もやけに好きだと気付いた。
 ベトナムの麺「フォー」も大好きで、
 いつか作れるようになりたいと思っている。
 また、葛きり・春雨類も好き。
 嫌いなものは、シベリア寒気団。

 (Homepageのプロフィールより引用)


<その他の著書>
 『ダーリンは外国人①~②』
 『ダーリンの頭ン中』
 『英語が出来ない私をせめないで!』
 『精神道入門』
 『まじょてん①~②』
 『母に習えばウマウマごはん』
 『さおり&トニーの冒険紀行 オーストラリアで大の字』
 『めづめづ和文化研究所 京都


<著者のHomePage等>
 なし

<この本との出会い
 なんとなく書店に立ち寄り軽く中身を拝見したら面白そうなので購入しました。


<本の構成>

 まえがき

 芽の章
  01 「嫌い」は禁止
  02 ほどほどに
  03 中毒は自ら選べ
  04 「訊いてみよう」主義
 樹の章
  01 躁と鬱のまんなかで
  02 我よいと思う、ゆえによい我あり
  03 それでも人を信じよう
  04 したいこと・できること・やるべきこと
  05 節目を前にして
  06 自立してから結ばれよう
 実の章
  01 「黄金律」より「黄金判断力」
  02 こっそり「一日一善」
  03 私の幸せ、あなたの幸せ
  04 愛するために生まれたのだ
  05 平和は訪れるのを待つものでない
  06 どうぞ、ご一緒に
 あとがき

 ページ数 143ページ
 読書時間 1時間


<以前紹介した著書>
 なし


<関連動画
 トニーラズロ氏が語る『トニー流幸せを栽培する方法』



<関連記事>
 なし





<本文からのご紹介>
 


 02 我よいこと思う、ゆえによい我あり


 はじめて人と会うとき、相手と交わす会話は、ちょっとした軽いやりとりから
 緩やかに出発したほうが気持ちいい。そういう意味で、名刺は、初対面の人と
 人を結ぶ魅力的な道具だ。相手の名刺が少しでも個性的で洒落たものであれば、
 それによって最初のコミュニケーションが円滑になることがたびたびある。また、
 めったにないことだが、期待以上の働きをしてくれる名刺もある。
 僕はある日、そんな一枚の特別な名刺をもらった。相手は、道ばたで久しぶりに
 会った人だ。ちょっと立ち話をしたら、新しい名刺をくれた。彼の名刺の大きさや
 形、そしてデザインなどに、さほど個性的なところはなかったが、スローガンらしき
 ものが目についた。
 「善思、善語、善行」
 本人にその言葉の意味を説明してもらう時間はなかったが、なぜか気になった。
 あとで調べたところ、これは「ゾロアスター教」の基本的な教えであることが
 わかった。
 ゾロアスター教は約2500~3000年前に誕生したとされている、イスラム教、
 キリスト教、ユダヤ教、仏教をはじめ、多くの宗教に強い影響を与えている古代
 ペルシャ帝国(現在のイラン)の国教だった。「天使」、「天国と地獄」、
 「最後の審判」はそれぞれ全部、もともとゾロアスター教が生み出したと考え
 られている。そして、人間は善と悪という二つの道のどちらかを選択する立場に
 ある、という概念をはじめて打ち出したとされている。名刺にあった言葉は、
 ゾロアスター教徒にとっては一日数回唱える「祈り」の一部のようだ。僕はこれを
 「悪い道でなく良い道を選択するように」というありがたい助言として受けとめている。
 朝、目が覚めると、仕事のこと、あるいは生活のことなど、その日のうちにしなく
 てはならないことが頭に浮かんでくる。「今日一日、善い考え、善い言葉、善い行い
 をしよう」という言葉を口にすることで、あるいはそう思い描くだけでも、人間と
 しての基本に立ち戻れるような気がする。
 名刺をもらった際、「善思、善語、善行」がなぜ心の中で響いたのか。それは、
 僕は、子どものとき何か悪いことをしたら、
 「もう善悪をわきまえられる年頃じゃないの?」
 と親に言われ、よく叱られたものだ。これは、子どもだ「悪いことを悪いと知って
 いながら」やってしまったことを問題にしている。つまり「もう何が善くて何が
 いけないかはよくわかっているはずなのに、なぜ悪いことをするの?」という
 ことを言っているのだ、若干回りくどい表現で。善と悪の両方の選択肢が出てきた
 とき、いけないほうではなく、善いほうをちゃんと選択するんだよ、という親の
 期待が感じられる。
 もちろん、この「善いほうを選べ」という子どもの躾方法は、何もうちだけのもの
 ではない。1883年にイタリア人作家のカルロコルローディによって書かれた
 『ピノッキオの冒険』。この永遠のベストセラーには、「善悪をわきまえて、善いほう
 を自ら選べ」という道徳観がはっきり刻まれている。
 原著では、人形のピノッキオがどうしようもない悪ガキとして描かれている。
 その彼を善い方向へ導こうとするのは、母親の象徴として登場する「青い妖精」だ。
 彼女はピノッキオに対して、絶えず「善いことをしなさい」と注意するが、
 ピノッキオはそれでも悪いことを繰り返していく。ピノッキオが非行を繰り返して
 いると、ロバに変身させられて上、過酷な労働を強いられたり、魚に飲み込まれたり
 という、数々のイヤな目に遭わされる。実は最初のバージョンでは、ピノッキオが
 あまりにも酷いことをするので、最後は絞首刑にされてしまうのだ(そのショッキング
 な結末は、抗議を受けたのがきっかけで、人形が人間に変えてもらえるというハッピー
 エンディングに変わった)。しかし、これらの罰はいずれも親によるものではなく、
 受けるのが当然なくらいの「天罰」のようなものだ。ピノッキオがそれぞれの経験
 から学習して、自ら「善い道」を選べるようになるかどうかが、ストーリーの
 重大なポイントなのだ。
 コルローディがゾロアスター教の影響を直接受けていたかどうかはわからないが、
 ピノッキオのこのテーマは「善思、善語、善行」の精神とかなり一致していると
 思う。善と悪をよくわきまえた上、善いほうを選ぶことが人間一人ひとりにまかせ
 られている。さすがにこれはシンプルでわかりやすい。何千年もの昔から人々の
 生活に取り入れられていて、今のその教えが受け継がれているのも頷ける。
 

 『トニー流幸せを栽培する方法』P52~P57より



 
 立ち寄った本屋で軽く中身を見て、面白そうで読みやすそうなので購入しました。
 『ダーリンは外国人』は読んだことはなかったのですが、なんとなくナンパな外国人を
 イメージしておりましたが、トニーさんは真面目な言語学者だったんですね。
 本の構成は、トニーさんの思いがあり、その後に左多里のつぶやきとして、
 素敵なイラストでトニーさんの思いをわかり易く解説しております。
 章は、芽の章から始まり、樹の章、実の章となります。種の章がない理由はあとがきに
 書かれていますので購入して参照してみて下さい。
 植物が成長するのと同じく、芽が出て、成長して樹となり、それが熟成して実となる。
 その成長に合わせた内容で書かれております。
 本文からは”樹の章”から「我よいこと思う、ゆえによい我あり」を取り上げてました。
 内容から言うと、幼児教育と言うか成長の過程の話なので、芽の章では?と思いますが、
 やはり「善思、善語、善行」を日々意識して生活することが、成長につながるのではと
 言う点を考えると、樹の章になるのですね。
 「善思、善語、善行」とても素敵な言葉だと思いませんか。
 善い思い、善い言葉を使う、そして善い行いをする。口で言うのは簡単かもしれませんが
 実践するのは難しい、だからこそ、日々意識していかなければならないことなんですね。
 その他にも、「私の幸せ、あなたの幸せ」で自利利他の話を取り上げているのですが、
 この自利利他であって、利他自利ではないという説明なんかはとても素敵な考えだと
 思います。イラスト付きの解説もあり、”こんな言葉も参考に”で世界の様々な言葉も
 取り上げられ、軽く読むことは出来るが、内容はじっくり考えさせられる本になって
 おります。興味がわいた方はまずyoutubeの動画をご覧ください。
 私自身は、ゾロアスター教って何だろうと好奇心がわいてきました… ^^;





nice!(3)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

『拍手という花束のために』 ~加藤昌史~ [「フリー」]

 成功談は聞き飽きた
 失敗とピンチの20年を自らデータ解析。
 「観客愛」と「劇団愛」満載の社長が語り尽くす明快エッセイ。
 年間15万人動員のキャラメルボックス、次の時代へ。



拍手という花束のために

拍手という花束のために

  • 作者: 加藤 昌史
  • 出版社/メーカー: ロゼッタストーン
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 単行本



<著者のプロフィール>
 加藤昌史(かとう まさふみ)
 1961年10月25日、東京都生まれ。O型さそり座。
 ロックとしゃべるのとお酒が好きな普通の人として大学1年まで過ごす。
 早稲田大学教育学部2年在学中に、成井豊(現・キャラメルボックス)が、
 作・演出をしている作品を観て、その場でその劇団に入団。
 1985年に成井と演劇集団キャラメルボックスを結成、今に至る。
 演劇製作会社、株式会社ネビュラプロジェクト代表取締役社長。


<その他の著書>
 『いいこと思いついたっ!』
 『嫌われ者のすすめ』


<著者のHomePage等>
 CaramelBox★加藤の今日Blog


<この本との出会い
 気がついたら購入してました^^


<本の構成>
 立ち読み専用アンケート

 第1章 キャラメルボックスが20年間続いた理由
 第2章 嫌われ者のすすめ ●演劇編●
 第3章 魂が震えていないと、生きていけない体なんだ!
 第4章 終わらないキャッチボールの日々

 あとがき

 ページ数 287ページ
 読書時間 4時間


<以前紹介した著書>
 なし


<関連動画
 キャラメルボックスPromotionVTR



<関連記事>
 なし





<本文からのご紹介>
 立ち読み専用アンケート

 著者・加藤昌史は、「演劇集団キャラメルボックス」という劇団を運営している会社
 「株式会社ネビュラプロジェクト」の代表取締役で、劇団の製作総指揮をしている
 東京都出身、61年生まれ、O型さそり座、170センチ、体重62キロ前後、既婚でこどもは
 男の子がふたり、という男性です。
 ではまず、買うか買わないかを決めるために、アンケートにお答えください。

 ★演劇なんかには興味がない、という人向けアンケート

 あてはまるものに、(立ち読みの場合は心のなかで)○をしてください。

  (1) 今、お金がない
  (2) 最近、お客さんや取引先からのクレームで落ち込んだことがある
  (3) 最近、上司や部下の理不尽な振る舞いや発言にキレかかったことがある
  (4) 最近、ファミレスで「マニュアル通りにしゃべりゃいいってもんじゃ
     ねぇだろう」と腹が立ったことがある。
  (5) 「福沢朗」というアナウンサーを知っている
  (6) みんなに好かれたい
  (7) 実は下ネタ話が好きだが、セクハラ疑惑が恐いので耐えている
  (8) 最近、なんとなくインターネットが嫌いになってきた
  (9) 嘘つきは嫌いだ
  (10)「マナー」っていったい何だろう、と複雑な気分になることがある

 ……ひとつでも○がついた方は、楽しく読んでいただけると思います。
 
 ~後略~



 『拍手という花束のために』 P4より



 実はこの本かなり前に購入していたので、何で購入したのかも解らないのですが…
 (おそらくはAmazonのこの本を買った人はこの本のつながりか、
 Amazonのおすすめだと思います。)
 久々に本棚を整理していたら、ふと目につき何気なく出張鞄に放り込み読み始めたら
 止まらなかった、そしてハマった・・・という感じです。
 本の内容は、演劇集団キャラメルボックスの創立から現在までの失敗と成功の
 20年間(現在は25年間です)を痛快に振り返った、とても楽しい作品です。
 私は、演劇は殆ど見たことがありません。振りかってみると、15年前にワハハ本舗の
 演劇を名古屋で見た時までさかのぼってしまいます。しかも、ワハハ本舗を
 演劇と呼んでいいのかは、はなはな疑問ですが…
 そんな演劇とは無縁の私ですが、なんとこの本を読んで、キャラメルボックスの
 演劇を一度見てみたいと思い、公演内容を調べてみました。
 すると、私の好きな龍馬の公演があるではないですか~。
 これも何かの縁と思い、7月の公演の『また逢おうと竜馬は言った』のチケットを
 予約しました。いや~本も面白かったですが、きっと演劇はもっと面白いと
 思います。その感想はこのブログでも紹介したいと思います。





nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

『無人島に生きる十六人』 ~須川邦彦~ [「フリー」]

 大嵐で船が難破し、僕らは無人島に流れついた!
 明治31年、帆船・龍睡丸は太平洋上で座礁し、脱出した16人を乗せたボートは、
 珊瑚礁のちっちゃな島に漂着した。
 飲み水や火の確保、見張り櫓や海亀牧場作り、海鳥やあざらしとの交流など、
 助け合い、日々工夫する日本男児たちは、再び祖国の土を踏むことができるのだろうか?
 名作『十五少年漂流記』に勝る、感動の冒険実話。



無人島に生きる十六人 (新潮文庫)

無人島に生きる十六人 (新潮文庫)




<著者ご紹介>
 須川邦彦(すがわ くにひこ)
 1880年(明治13年)東京生まれ。
 商船学校航海科卒後、大阪商船に勤務。
 また、日露戦争に従軍し、水雷敷設隊として奮戦。
 第一次大戦では敵艦の出没する洋上に敢然、船長として乗り出し、
 日本海員魂を発揮した。その後、商船学校教授を経て、
 東京商船学校校長、海洋文化協会常務理事を歴任。
 1949(昭和24)年死去。
 著書に『船は生きてる』『象の話』『無人島に生きる十六人』


<この本との出会い
 斉藤ひとりさんの『微差力』でお勧め本として紹介されておりました。


<本の構成>
 まえがき
 本文 
 あとがき 椎名誠

 ページ数 258ページ
 読書時間 4時間






<本文からのご紹介>

無人島.jpg

 まえがき

 日本は海の国であるのに、海国日本の少年たちの心に、海の息吹をほんとうにふきこむ
 読物のないのを、私はながいあいだ気にしていました。
 ところが、昭和16年10月から、少年クラブに、須川君の書いた私の無人島生活の話が、
 13か月つづけてのせられました。私は、毎月まちかねて読みましたが、読んでいるうちに、
 私は物語の中にすっかり引き込まれ、40年の昔にかえって、無人島生活をしているのだと
 思うことが、いくどもありました。
 私たちが無人島で難船したときは、日本の海の男として、あたりまえのことをしたのでしたが、
 須川君は、日本の作家に欠けている海の男としての体験があり、船長として大海原をじぶんの海の
 ように航海して、海と船とをよく知っているので、たっしゃな筆で、興味深い読物に書かれたのです。
 この物語を読んで、私は龍睡丸の15人の人たちは、ほんとうにりっぱな人たちであったと、
 つくづく昔のことを思いうかべるのです。そして、昔、練習船帆船琴ノ緒丸の実習生時代の
 須川君のことも、思い出されます。
 だが、16人の無人島生活をした人々で、今日生き残っているのは、私のほかにはほとんどいないことを
 考えると、まことに心がさびしくなります。そしてこの物語の本こそ、今はこの世にいない同志の人
 たちには何よりの供養となり、また次の時代を引きつぐべき少年諸君のために、りっぱな贈り物
 できたと私は信じるのです。
 こういうわけで、昔、練習船時代に私が教えた学生の一人であった須川君が、私の昔話をよくおぼえて
 いて、それを一つの物語に書いて、さらにこんどは一冊の本として出版されたことを、
 私は心からうれしく思います。

 中川倉吉





 斉藤ひとりさんのお勧めということで読んでみましたが、とても爽快感がある本です。
 明治31年のことなのですが、実話というのが凄いですよね~。
 しかもとてもみんなが前向きでそれでいて男気がある。まさに日本男児ですね。
 まえがきを書かれた中川さんは、この本の主役と思われる龍睡丸の船長で、
 この本はその中川さんの話を須川さんがまとめた冒険実話なのです。
 船が難破し、無人島に流れ着いた翌朝、中川船長が運転士と漁業長、水夫長の3人をそっと
 起こし朝日に向かって今後の決心を打ち明ける箇所があるのですが、そこがとても素敵なんですよね。
 人間として忘れてはいけない、とても大切な事をあらためて感じさせられた気がします。
 また、無人島の画像をはりましたが、このイラストはカミガキヒロフミさんという方の挿絵なのですが、
 この挿絵がとても素晴らしく、この本の読みやすさに一役を担っていると思います。
 何と言っても海の男や昔の日本男児の生きざまを通して、男として人間として生きるということの
 大切な事を教えてくれる作品だと思います。


 
nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

『ホリエモン×ひろゆき「なんかヘンだよね・・・」』 ~堀江貴文&西村博之~ [「フリー」]

 
 語りつくした本音の12時間

 
ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」

ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」

  • 作者: 堀江 貴文
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2009/09/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



<著者のご紹介>
 堀江貴文(ほりえ たかふみ)
 1972年、福岡県生まれ。 1991年、東京大学教養学部文化Ⅲ類入学(後に中退)
 1996年、資本金600万円で「有限会社オン・ザ・エッヂ」を設立。
 2002年、経営破綻した旧ライブドアから営業権を取得。
 2004年には社名を「株式会社ライブドア」に変更、同年6月、経営難に陥っていた
  大阪近鉄バファローズ(現オリックスバファローズ)の買収を申し出たことで、
  ライブドアとホリエモンの名前が一躍全国区に。
 2005年2月、ライブドアがニッポン放送の株主となり、フジテレビとの間でニッポン放送の
  経営権争奪戦が勃発するも、4月には両社で和解が成立。
  ニッポン放送はライブドアから1400億円でニッポン放送株を買い取った。
 2006年1月、証券取引法違反容疑で東京地検特捜部に逮捕、起訴される。
 2007年3月、東京地検で2年6ヶ月の実刑判決を受け、即日控訴。
 2008年7月、東京高裁は控訴を棄却。即日控訴し、現在は最高裁判決を待つ。
 近著に『徹底抗戦』、『新・資本論 僕はお金の正体がわかった』がある。

 西村博之(にしむら ひろゆき)
 1976年、神奈川県生まれ。東京都に移住し、都立北園高等学校卒業後、
  中央大学へと進学。在学中に、アメリカのアーカンソー州に留学し、
  1999年5月にインターネットの匿名掲示板2ちゃんねる」を開設、管理人に就任する。
  東京プラス株式会社代表取締役、有限会社未来検索ブラジル取締役など、
  多くの企業に携わり、企画立案やサービス運営、プログラマーとしても活躍する。
 2005年に株式会社ニワンゴ取締役管理人に就任、2006年末、アップロードされた動画
  コメントをつける機能を持ったサービス『ニコニコ動画』を開始し、大反響を呼ぶ。
 2009年1月、『2ちゃんねる』譲渡をブログに発表、管理人を外れる。
 主な著書に『元祖しゃちょう日記』、『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?』、
 牧野和夫弁護士との共著『2ちゃんねるで学ぶ著作権』、
 『僕が2ちゃんねるを捨てた理由』など。


<この本との出会い
 本屋でタイトルと表紙が目につき購入してみました。


<本の構成>
  まえがき、のようなもの
  第1章 格差社会
  第2章 政治・裁判・税金
  第3章 メディア
  第4章 教育
  第5章 IT
  第6章 食とオンナとオシャレとお金
  ひろゆきへひとこと
  堀江さんへひとこと

  ページ数 249ページ
  読書時間 4時間
  2009年9月9日 発行






<本文からご紹介>

 まえがき、のようなもの

 100年に1度といわれる大不況が到来し、誰しもが不安を抱える昨今。国に頼ろうとも、
 政治家たちは、お互いの揚げ足取りに躍起で、誰が総理になろうと大差なし。
 こんな状態では、何をどうすればいいのかわかりません。
 そんな時代に、IT業界から2人の”ヒーロー(?)”が誕生しました。元ライブドア社長の
 ホリエモンと、元2ちゃんねる管理人のひろゆきです。しかし、2人のとった行動は、
 一般的には、”常識はずれ”や”身も蓋もない理論”と解釈されてしまい、1人は被告人に、
 もう1人は裁判まみれの状態になってしまいました。
 とはいえ、何が正解かもわからないこの時代。果たして、2人のとった行動は間違っていたの
 でしょうか?
 ニッポンにはかねて、”間違い”を指摘してはいけない空気がそこかしこに存在します。会社の
 会議では多数派の意見に同調することが敵を作らない一番の生き方とされ、大企業は業界に
 とって都合の悪いことは口にしないのが常識なのです。
 確かに、経済が右肩上がりだった頃であれば、裸の王様を褒め称えて生きるのもアリなのかも
 しれません。しかし、日本の経済が傾いた瞬間から、価値観や道理といったものがひっくり返って
 しまい、何をどうすればいいか、誰もが手探りの状態となりました。
 そんな時代だからこそ、固定観念にとらわれず、ロジカルな思考を貫き通してきた2人の会話に
 耳を傾けてみてください。そこには、この不安な時代を生き抜くヒントが隠されているかもしれません。
 さぁ、ホリエモン&ひろゆき。氷河期が産み落とした時代の寵児が放つ、”痛快” ”爆笑” ”納得”
 トークショーの始まりです!
 あなたにとって、ニッポンのどこが”ヘン”ですか?

 全体構成&仕掛け人 より






 ホリエモンの本もひろゆきの本も初めて読みます。きっとかなり言いたい放題なんだろな~と
 想像して読んでみましたが、あまり不快感は感じませんでしたね。むしろ”痛快”ですね。
 その内容も幅広く、格差社会から始まり、政治・裁判・税金の章では、政治資金団体のメリットに
 ついて書かれてます。その後、ニッポン放送の株主の話を交えた、メディア編、そして、二人の
 意見が部妙にぶつかる、教育について、二人が最も得意な分野のIT、最後は人柄があふれる?
 食とオンナとオシャレとお金についてです。その中でも、”お金は信用を数値化したもの”て箇所は
 なかなかなるほどと思うところです。他にもキットカットの広告手法や、時計のフランクミューラーは
 日本人がプロデュースしたブランドだったこととか、なかなか読んでみて為になる内容が盛りだくさん
 でした。たまには視点を変えてこんな本を読んでみるのもいいのかもしれません。

 




nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:

『星守る犬』 ~村上たかし~ [「フリー」]

 読み終えた瞬間、「おとうさん」という声が、遠くからかすかに聞こえた。
    涙がでた。
 せつなくて、うれしかった。 ~重松清さん(作家)~

 雑誌掲載時に異例の大反響を受け、全国から「単行本はいつでるのか」との
 問い合わせが殺到した『星守る犬』が待望の単行本化!
 
 限りある命を、犬とふたりで。

 「お父さん」と白い犬のハッピーは、自動車で旅に出た。
         南へ――――――。
 それは残されたわずかな”生”を生き抜く旅であった―――。


 【星守る犬】 犬が星を物欲しげに見続けている姿から、手に入らないものを求める人のことを表す。


星守る犬

星守る犬




<著者のご紹介>
 村上たかし(むらかみ たかし)
 1965年4月8日大阪生まれ。
 1985年ヤングジャンプにて『ナマケモノが見てた!』でデビュー。
 作品に『天国でポン』『ナマケモノがまた見てた』『ぱじ』『ほんまでっせ!お客さん』
 NHKテレビアニメ『はりもぐハーリー』『ぎんなん』ほか。
  『ぱじ』文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞

 (参考 村上さんのHomePageより → 村上.com

<この本との出会い
 本屋さんで山積みにされていて、手書きのポップに心惹かれて購入しました。





<本文からのご紹介>

星守る犬.jpg

 本文はこちらから少し参照できます。 → Web漫画アクションへ




 素敵な黄色の表装で明るい感じがするこの本なのですが、内容はまさしくせつなくうれしい物語と
 なっております。重松清さんは、「せつなくて、うれしかった」とコメントしているのは、
 もし、この犬”ハッピー”を飼っていなかった場合のお父さんの物語はどうだったのかと考えると
 ハッピーがいてくれてよかった、そんなハッピーの存在がうれしかったと感じるのではないでしょうか。
 また、村上さんが書くあとがきがとても考えさせられる内容なんですよね。

 ”作中の「お父さん」は、こんな結末を迎えなくちゃならないほど悪人じゃありません。
  ちょっと不器用だけど、普通に真面目なタイプ。
  ただ、ほんの少し、家族や社会の変化に対応することを面倒くさがったり、
  自分を変えることが苦手だったり・・・というだけで、
  昔なら、いたって平均的ないいお父さんです。
  しかし、今ではそれが十分「普通の生活」を失う理由になりえるようで、
  本当につまらないことになってきたなあと思うのです。
  ちやほやしろとは言いませんが、普通に真面目に生きている人が、
  理不尽に苦しい立場に追いやられていくような、そんな世の中だけは、勘弁してほしい。
  と、やるべきことすらちゃんと出来ていないダメな僕は、切に思うのです。”


 不器用ながらも真面目に生きてきた人が、ちょっとしたきっかけでこんな結末を迎えるかもしれない
 そんな社会はどうなんでしょうか?この作品の中でお父さんは”すべては小泉改革”との表現で
 片付けておりますが(きっと本心は違いますがね)、昔は家族や親戚、近所付き合いというつながりが
 あり、さまざまなバックアップ体制がひかれていたのではないでしょうか。
 そんな昔には”小泉改革”は必要なかったし求められてもいなかった気がします。
 我々個人がその改革を向かい入れる環境を作ったからこそこんな社会になって来たのでは
 ないでしょうかね。ちょっと政治的な話になってしまいましたが、この作品はそんな思いテーマでは
 ありません。不器用で真面目なお父さんの、お茶目なところも表現されていてせつないながらも
 優しさを感じる素敵な作品です。しかもなんと言っても、ハッピーという犬の存在がこの重いテーマを
 明るく表現しているのではないでしょうか。是非とも久々に涙したい人に読んで欲しい作品です。






タグ:漫画 政治
nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

『図で考えるとすべてまとまる』 ~村井瑞枝~ [「フリー」]

戦略プロデューサーが教える、自分の考えをまとめ、相手に伝えるシンプルな方法

図にするとモノゴトの本質が見えてくる


図で考えるとすべてまとまる

図で考えるとすべてまとまる

  • 作者: 村井 瑞枝
  • 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
  • 発売日: 2009/09/14
  • メディア: 単行本



<著者のご紹介>
 村井 瑞枝(むらい みずえ)
 世界トップクラスのアートスクールで学び、JPモルガン、ボストンコンサルティンググループにて
 キャリアを積んだ異色のコンサルタント。
 高校卒業後、辻調にて調理師免許取得後、米国ブラウン大学に入学、アートを専攻する
 在学中、イタリアボローニャ大学「美大のハーバード」と呼ばれる
 Rhode Island School of Design(RISD)に姉妹校留学し、アートを学ぶ。
 大学卒業後は、そのユニークな経験を買われ、JPモルガンへ入社。
 その後、ボストンコンサルティンググループにアソシエイトとして入社し、1年9カ月という
 スピードでコンサルタントに昇進。
 約10,000枚以上のプレゼン資料を作成し、ビジネスで使えるアートのテクニックとして
 図解技術を取得。現在はミシュラン3ツ星レストラン運営するレストラングループにて、
 戦略プロデューサーとして活躍する一方、アートの手法を活かした生産性向上術について研究。


<この本との出会い
 新刊ラジオのPodcustingの2009/09/14号でご紹介されておりました。
 新刊ラジオでの記事はこちらです → 新刊ラジオ第920回へ




 
<本文からのご紹介>

 図にすると、モノゴトの本質が見えてくる


 あなたは何かを考えるとき、文字で考えますか?数字で考えますか?
 それとも別の方法で考えますか?

 ビジネスパーソンのほとんどは、自分の考えをまとめ、相手に伝える方法として、
 文字(文章・言葉)か数字を用いています。なぜなら、この2つ(文字と数字)は、
 私たちが使い慣れていて、とても便利な道具だからです。
 特に文字は、私たちが最もよく使う考えるための道具です。誰でも毎日ほぼ無意識に文字を
 使って考え、コミュニケーションをとっています。
 数字は、文字ほど頻繁には使われませんが、モノゴトを比較したり、客観的に考えるためには
 大変有効です。特に、企業の経営者やコンサルタントにとっては、データを使った分析や
 数字を使ったコミュニケーションは必須です。

 しかし、文字や数字を使ったコミュニケーションにも限界はあります。
 たとえば、あなたはこんな経験をしたことはないでしょうか?

 ●部下に頼んだ資料は、思ったものと全然違う形で出てきた
 ●会議をしても、きちんとした結論にたどり着かない
 ●相手と議論しても、なんとなく腑に落ちずもやもやした気持ちで終わる

 なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
 私も、以前こんなことがありました。
 あるプロジェクトで、新しいマーケティング手法の課題とその解決方法について考えるために
 ミーティングを開いた時です。そのミーティングにたまたま居合わせた参加者の一人が、
 マーケティングの専門家でした。その人は、ミーティングで「それはこうすべきだ」と自信満々に
 語り、その場では、みんなが、「なるほど」と思い、「じゃあそれでいってみよう!」という雰囲気で
 ミーティングを終えました。しかし、実際にその内容をまとめるために机に向かってみると、
 後からつじつまが合わないことがどんどん出てきたのです。実はその人が提示した方法は、
 いろいろな矛盾を含んでいて、実際の解決方法としては使えないものでした。しかし、その時は
 言葉の響きの良さに、「そうなのかも」と思ってしまったのです。
 もし、そのミーティングで、課題の本質が何で、解決のために必要なポイントは何なのかが
 きちんと整理できていたら、その矛盾にも気付いていたはずです。私は、表面的な言葉に
 とらわれて、本質が見えなくなっていたのです。

 このように、文字のコミュニケーションにも限界がありますし、数字においても表現できることに
 限界があります。たとえば、売上や利益は数字で表すことはできますが、顧客の行動や
 ニーズの変化、新しい事業のアイデアなどは数字では整理できません。つまり、この2つの方法は、
 とても重要ではあるものの、万能ではないのです。

 そこで、図が威力を発揮するのです。
 さきほどお話をした出来事があってから、私はミーティングなどで、相手が言っていることを
 できるだけ図にする習慣をつけるようになりました。

 図は余計なものをそぎ落として、モノゴトの本質をとらえます。図で整理すると、何が足りなくて、
 何がポイントなのかがはっきりとわかるようになります。
 そのため、図を使って考えると、モヤモヤしていることをすっきりシンプルに、より効率的に考える
 ことができるのです。
 図を使うことは、たとえるなら、まるで深い霧の中にいる船に、灯台の光を届けるようなものです。
 とてもシンプルだけれど、一番必要なものをまっすぐ相手に届けます。そして、それを受け取った
 相手は、どんな言葉や数字で誘導してもらうよりも、より早く確実に目的地に辿り着くことが
 できるのです。





 
 図を使うと、深い霧の中にいる船に灯台の光を届けるという表現がその通りかどうかは別として
 まさしく図で説明した方があきらかに相手には伝わるし、説明している自分も矛盾に気がついたり
 説明に抜けがなくなることは確実ですね。
 私も以前、中国人に作業依頼を行っていたのですが、文章での説明書よりも、
 文章+図で説明したほうが、あきらかに相手の理解度が違うことを体験しております。
 本文から紹介した村井さんの経験にもありましたが、「それはこうすべきだ」と自信満々に説明して
 後から矛盾を指摘されたことも何度かありました。その経験により、相手に確実に伝えるためには
 図での説明が効果的だとは思っていたのですが、なかなか良い文献や手法が無かったんですよね。
 この本では、7つの必勝パターンとして、モノゴトを分解して考えるための手法として「因数分解」、
 モノゴトを分類して考えるための手法「マトリックス」、頭を整理するための手法「表」、
 比べるための手法「比較」、時間を可視化するための手法「線表」、アイデアをシンプルに伝えるための
 手法「コンセプト」、モノゴトの流れを捉えるための手法「プロセス」がご紹介されております。
 私自身は図に関してのパターンが乏しく、図で表そうとしても表現しきれないものが多々ありました。
 よくよく考えてみると、実際使っていたのは、「マトリクス」と「表」くらいなものです。
 やはり種類が少ないと図で表現するのも限界と感じておりましたが、おそらくこの7パターンを
 憶えておくと大体のことは表現できるのではないかと思います。
 また、この図の手法は、会議の進行にも利用できるし、部下への指示にも利用できるし、
 プレゼン資料にももちろん効果を発揮しますよね。この本の第6章ではこららの図の手法を使った
 資料作成に関しての記述もありますので、これも必見ですね。
 図で表現する手法に関しての記述はちょろちょろとはありますが、ここまでしっかりと分類された
 手法はないのではないでしょうか? 
 どうもうまく人に伝えることが出来ないと悩む人や、会議の進行がいまいちと感じている人、
 部下が思ったように仕事を理解していないと感じ始めている人にこの本をお勧めしますね。





タグ:プレゼン
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

『こちらたまご応答ねがいます』 ~作:岸信子 絵:本間弘子~ [「フリー」]

十人の子どもたちを妊娠、出産するたびに私が心の底から実感してのは、命の不思議、命の尊さ、
すばらしさ、そして命の重さです。
人はみな、ひとりとして同じ人のいない、かけがえのない大切な存在です。
そのことを伝えたくて、この本を書きました。
読んでくださったあなたの心に、少しでもそのメッセージがとどいたら、わたしにとってこんな
うれしいことはありません。(あとがきより)


こちらたまご応答ねがいます

こちらたまご応答ねがいます

  • 作者: 岸 信子
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 単行本



<著者のご紹介>
 作:岸 信子(きし のぶこ)
 1955年、熊本県に生まれる。地元企業に就職後、結婚。
 七男三女を育てる。その体験をもとに、エッセイや童話を執筆、多くの公募に入選している。
 著書に「子育てってたのしいよ!」「妊娠百カ月」ほか、本作「こちらたまご応答ねがいます」で、
 第1回福永令三児童文学賞金賞を受賞。くまもと県民テレビHP上にエッセイを連載中。

 絵:本間 弘子(ほんま ひろこ)
 札幌市在住。書籍の装画、挿絵、イラストの仕事のほか、リトグラフを制作。
 毎年札幌市内で個展を開催している。


<この本との出会い>
 子育て関係の本からAmazonの関連書籍でたどり着きました。





<本文からご紹介>

 1.ふしぎなそら耳


  初めてその声が聞こえたのは四月。
  オレが、六年生になったばかりのころだった。
  のんびりすごした日曜日の夕方、オレは寝っころがって、マンガを読んでいた。
  声が聞こえてきたのは、そのときだ。

     ”おにいさん おにいさん
      こちら たまご
      応答 ねがいます
      おにいさん おにいさん
      こちら たまご
      応答 ねがいます”

  オレは、すぐにはね起きて、キョロキョロと、あたりを見まわした。
  これは、テレビの音なんかじゃない。
  オレの部屋には、テレビはないからな。
  もちろん、弟や妹の声でもない。
  オレは、ひとりっ子なんだ。
  オレは、もう一度、部屋の中を見まわしてから、つぶやいた。
  「ああ、そうか! これが『そら耳』っていうやつか!」
  それにしても、やけにリアルだな。そら耳っていうのは、こんなにはっきり聞こえる
  ものなのか・・・。
  「たかちゃん、ごはんよぉ!」
  おっと!今の声はお母さん。そら耳なんかじゃないぞ。
  「はぁいっ!」
  オレはずぐに階段をかけおりて、台所のドアを開けた。
  やった!今日は大好物のカツ丼だ!
  ものもいわずに、ガツガツ食べていると、お母さんがいつものひと言を口にした。
  「たかちゃん、もうちょっと、かんで食べなさいね」
  これでもいちおう、かんでるつもりなんだけど。
  「ごちそうさま!」
  となりで、お父さんが、はしをおろした。
  「あーあ、せっかくの休みにはりきって作っても、お父さんたらたった二分で食べちゃうん
  だから!もっと味わって食べてよぉ!」
  「いやぁ、お母さんの料理は、あまりにもおいしいもんで、ついついガーッと、息もつかずに
  食べちゃうんだよ。なぁ卓!」
  「えっ? そうそう! なんてったってお母さんの料理はピカいちだもんね!いや、まったく
  最高! 最高! 日本一!」
  「ほんとにもう!ふたりそろって、口が達者なんだから!」
  お母さんは、お父さんとオレを横目でみながら、笑った。






 この本は子ども向けの児童書で、いのち(妊娠から出産まで)についてのお話です。
 著者の岸さんは、若者達の妊娠や出産に対する安易な考え方がこの本を書くきっかけに
 なったと何かの本に書いておりました。さすがに10人の子育てを行ってきた方なので、
 実に解り易く妊娠から出産までの、たまごの成長についてかかれております。
 主人公は6年生の男の子で、いろいろと誤解を生んでしまう、女の子の体の仕組み(生理)に
 ついてもきちんと紹介されております。これがストーリ仕立てなのでとても解り易い内容に
 なっております。ちいさなうちから、このような正しい性教育を行っていくのはとても重要と
 感じておりましたが、まさにそれにぴったりの内容です。時にはこんなテーマの本を読んで、
 家族でいのちについて真剣に話してみるのも、素敵なんじゃないかと思います。
 





タグ:教育
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

『99のなみだ』  [「フリー」]

最後に思いきり泣いたのはいつだろう





<著者のご紹介>

 全部で12篇で構成されています。

 「七夕の雨」
   原案:名取佐和子 小説:梅原満知子
 「屋上から」
   原案・小説:名取佐和子
 「お父さん」
   原案:ミク 小説:小松知佳
 「桜色の涙」
   原案:名取佐和子 小説:田中夏代
 「いつかはきみと」
   原案:菅野宗 小説:田中夏代
 「十五年目の祝福」
   原案:磯桂子 小説:村上桃子
 「おかえりなさい」
   原案:水田拓 小説:笹原ひとみ
 「お母さんの絵」
   原案:宮下義浩 小説:笹原ひとみ
 「会いたくて」
   原案:白宮凪 小説:梅原満知子
 「願い」
   原案:名取佐和子 小説:谷口雅美
 「プチ家出」
   原案・小説:さかいともこ
 「恋しくて」
   原案・小説:名取佐和子



<この本との出会い

 後輩からのご紹介です。 ありがとうございます。


<本文からご紹介>

 あの人が、毎日着替えと子ども達の手紙を持ってあたしの病室へ見舞に来ます。
 仕事と看病と子ども達の世話を全部こなして目の下にクマを作りながら
 「だいぶ料理の腕が上がったよ」なんて笑ってみせるんです。
 あたしの背中をいつまでもいつまでもさすりながら「代わってやりたいよ」ってつぶやくんです。
 「ごめんね」と謝るあたしに、あの人は言ってくれました。
 「愛してる。俺と結婚してくれてありがとう」

  (「恋しくて」より)




 
 短編で1つ20ページ前後です。この本を紹介してくれた後輩は、寝る前に一つづつ読んでいるそうです。
 全部が全部泣かれる訳ではないですし、人によっては泣けるポイントが違うと思いますが、私は少なくとも
 半分近く泣きました。気持ちよく泣かせて頂きました。いや~やはり涙を流すとスッキリしますね。
 私も寝る前に1編づつと思ってはいたのですが、気がつくと次に進んでしまい。一気に読破し、
 一気に泣いてしまいました。本文からご紹介した「恋しくて」はとても素敵な内容でした。ほのぼのと、
 そして切ないストーリ展開で始まり、ハッピーエンドかと思うとどんでん返しみたいな・・・。
 本当に気持ちの良い涙を流すことができますよ。 涙は心をリセットする効果があるので、是非とも
 少し疲れたな~と思う人は「99のなみだ」で泣いてみてはいかがでしょう。「99のなみだ」はこの他にも
 「99のなみだ 空」「99のなみだ 雨」「99のなみだ 風」とありますので、きっとどこかにハマるはずです。
  












タグ:
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

『別れ際に握手する奴とは二度と会うな。』 ~TADANAGA~ [「フリー」]

時間は限られている。 お前が想像する以上に。





<著者のご紹介>

 TADANAGA
 東京都生まれ。
 東京大学(学部は秘密)を卒業後、大手金融機関へ。
 現在は某外資系企業にて上級マネージャー。
 趣味はジョギング、読書、ブログ。


<この本との出会い

 PODCASTのKINOCASTで紹介されていました。
 なかなか無い形の本で 興味がわき購入しちゃいました。
 まさに、購入しちゃったって表現ですね。




<本文からご紹介>

 『男の器量は電車での座り方でわかる。』

 『金を貸してくれと言う人間とは縁を切れ。
 親や兄弟でも一切ためらうな。』

 『赤ん坊の泣き声でイラつく男とは付き合うな。』

 『聞き上手になるな。聞き流し上手になれ。』

 『勢いのある時に近づいてくる人間はクズ。
 苦しい時にそばにいてくれる人間は恩人。』

 『お前に反抗的な奴は、お前に巨大な利益をもたらす可能性がある。』






 比較的やさしめな箇所を取り上げてみました。こんな感じの一言が182掲載されております。
 思わずにやりと笑えるブラックな一言や、ん~と考えさせられる一言、おいおいと拒絶感を感じる一言。
 仕事恋さまざまな視点で書かれてます。決してこころが和やかになるような本ではございません。
 むしろ拒絶感や自己嫌悪一杯になるかもしれませんが、いいんじゃないですかこういう本もって感じです。
 何と言っても、本当に一言だけで、何の解説もありません!気持ちいいくらい・・・。
 はてな?どういう意味?と思っても解説が無いので、それぞれが判断するしかないんですよね~。
 私自身の感想としては、読んだあとなぜだかニヤリと笑えました。おそらくほとんどの人は、
 不快感の方が大きいと思いますが。(KINOCASTの丸本恵子さんも時折不快感を示してましたね)
 人には時には毒のある言葉も必要なんじゃないでしょうか。裏があるから表があるのです。
 たまにはお茶目な毒にふれてみるのも良いもんですよ。
 




タグ:
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:
前の10件 | - 「フリー」 ブログトップ
メッセージを送る

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。